any thing
フィーラは怒りを止めることができなかった。

フランクなら、わかってくれると思って部屋に入れたのに・・。

こんな展開になるんだったら入れなきゃよかったわ。

何をえらそうなことを・・。

ハラ立つ!!!!

「ねぇ、はやくでていってくれない?」

 フィーラは口調を強くした。

「・・・あぁ。」

「って言うんならさっ!はやく。」

「はぁ・・悪かったよ、フィーラ・・。もし・・その-・・旅にでるんならさ・・

 any thing この詩をさがしてきてくれないか?・・・必要なんだ・・。」

 
「言い訳は結構。だれが旅に出るって言った?フランク。あたしの勝手でしょ。」


「そうだな・・。なんでも、勝手にやれよ!!本当に、もう、知らないからな!!!」

 ガチャン・・

「何よ、あの態度!!悪いなんて思ってないじゃない。もう、最悪。」

 
 フィーラはイライラする気持ちを抑えて、ペンダントを見る。

 「あなたはあたしのこと見捨てないわよね・・?」

 そして、ふぅと大きく息をはいてベッドに飛び込んだ。

 ギシギシ・・

 ベッドが揺れる。

 ずっと、こうしていたい・・。

 でも、フィーラは決心を変えることはなかった。

 さて・・準備をして、計画をたてなくちゃ・・。

 あたしが笑える場所を探さなきゃ。

 まっ、お母様とお父様には、何も言わなくていいわ。

 探すったって、無駄なんだから。

 あたしは、探せない。あたしはいない。

 この土地には・・。

 フランクは・・気おつけなくちゃ。行き先を知られたら、計画がパーになっちゃうんだから・・。
< 37 / 38 >

この作品をシェア

pagetop