学園世界のイロジカル
00.Prologue〜入試試験〜
__強い者になるのだと
大切な人を失ったあの日から
決めていた__
「二階堂椿(にかいどう つばき)さん。
おめでとう、あなたは我が鳥月宮(ちょうげつみや)学園に合格しました」
__摩天楼ひしめく大都会
そんな大都会の外れにある、大きい森
その森全体を敷地として持つ学園、"鳥月宮学園"
「本当ですか!?」
そんな辺鄙な場所にある自体おかしいのに
世間知らずのド田舎出身少女は
__気付かなかった
『…彼女もまた、
学園から"選ばれた"』
この学園がもつ大きな大きな"秘密"に…
そう、今歓喜に満ちている少女も
”特別”な存在であるのだ__
ここは鳥月宮学園。
この学園に入学する人々の目的とは、なにか。
少女は目を閉じれば、いつだってこの学園を志望した理由となる映像が浮かび上がる。
謎の場所。
愛しい人の涙。
手をのばしてももう、届かない過去。
…目を開ければ、彼女は真っ直ぐとした瞳で1人、呟いた。
『強くなりたい』
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