学園世界のイロジカル
「で?戻ってきたってことは…脱出口、分かったんだろ?」




「え、そうなの!!」




さっすが忍者。もしかしてずっと脱出口を探してたのか。




「無限ループ状態の薄暗い部屋から階段部屋に続くドアも、コイツのおかげでわかったんだよ。


印がついてたからな」




あー…なるほどね。柊が見つけたのかと。



そこまで考えると、私の頭の中に1つのその時の様子が頭に流れ込んだ。




もしかして…ナミがじっと見つめていた石壁…あそこに印があったってこと?



すごい真剣そうな顔つきだったけど…でも、2人がそんなに関わってる所、見たことないんだよね。


2人っきりでしゃべってる所なんか…全然本当に見ないし。




そんなすごい仲がいいわけじゃないのかもね。実力者同士だとはいえ。





「で、見つけたか?」




「ああ。あそこの扉の奥はもう外に通じる玄関だ。


一定の回数大広間でループしたら戻るように作られているらしい」




「なあんだ、じゃあ早く行こ!


間に合わないよ、もう25分だよ!」




「今ならナミの移動魔法で間に合うな。走るぞ!!」




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