学園世界のイロジカル
それに…みんな、こんなことしてる暇ないんじゃない?





「お礼はあとでたーっぷりもらうから!

職のことも今質問攻めしたいのも、この世界の食べ物奢りで我慢してあげるから!




さっさと行ってきなよ!私と零は見てるから、さ!」





はい、行った行ったー!とナミの背中を押す。



困ったような、でもにやけというか嬉しさを隠しきれていないような曖昧なナミの笑顔に、思わず笑ってしまう。




「柊も龍矢も!

ひとまずいらない家具を譲ってくれるだけで許してあげるから、ね?」





私の言葉に「ブレねえな」と言って楽しそうに笑う柊。


龍矢に至っては、「いらないの結構あるんだよね」とガチな感じで考え込んじゃってる。





「行ってきたらどうです?もう、1曲目の音楽がフィナーレのようです」




扉からうっすら漏れる音楽は、確かに前にはなかった盛り上がりを見せてきた。




「じゃーね!遅れちゃダメだから!」


「発表時、別の人が出ないことを祈ります」





私と零の言葉を聞いた3人は、全員清々しい笑顔を浮かべる。




それに笑い返すと、くるりと背中を見せて走っていく3人。









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