学園世界のイロジカル
「…イギリスってみんなそんな感じなの」




「いいえ。そんなわけないでしょう。

僕は本当のことを素直に述べたままです」






…悔しい。



なぜか悔しい、そう思った。






「いつの間にか最前列に来てました」




「あ、ホント…」




零効果でみんなが道を開けてくれたおかげで、すぐに最前列へ。




なんか、急に暑い。ここの空調、結構いい温度だけど…ずっと歩いたりしてるせいかな。






「椿」



「ん?」




「…左手、大丈夫ですか」




「うん」




そう言ってニッと笑う。



すると、零もふっと笑った…



笑った?



「わ、笑った!?」



「うるさいです、もう始まるようですよ」




確かに零の言うとおり、すぐに会場全体が暗転する。



い、いやでも…



今、零…笑ったよね!?







< 150 / 533 >

この作品をシェア

pagetop