学園世界のイロジカル
その言葉を合図に、影としてしか見えなかった3人のステージ後方にいた人の1人がすっと前に出た。




その人…彼女は、にこっと美麗な笑顔を浮かべる。





「私は天草奈巳です。

鳥月宮学園高等部1年の魔法使いで、実用魔術協会第一部のリーダーとして普段は動いています。


これからは普段の職と共に第二席、として活躍していきたいと思います」





凛とした、鈴のような通る美しい声。



会場中が、彼女の虜になるのが目で見てとれるほど。




そして、影からまた1人。





「僕は同じく鳥月宮学園高等部1年の服部龍矢。

普段は忍者として働いているので、そんなに表立ったところには出れないかもですが…



精一杯、第三席として役目を果たさせていただきます」





濃紺のコートをまとうその姿に、私のそばにいた女の子の数人が「闇烏様…!」とつぶやいている。



…ホントに闇烏って呼ばれてるんだ、龍矢。



でも、やっぱりここでの一人称は”僕”…多少、作ってるな。






龍矢が深く一礼すると、最後の影が動き出した。




…なんだ、この人。




今までのメンバーが全員顔見知りなのもあったかのもしれない、けど…




あ、あまりにも目をひきつけられる。








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