学園世界のイロジカル
ニヤリと笑いながら言う龍矢に、柊は深いため息をつく。



そして私に目を向けると、だるそうに口を開いた。




「俺らはお前のためを思って言ってんの。

お前は学園に行かないほうがいい」




「…ちゃんと説明してよ」




「それは簡単だよ、椿。

君が”超能力使い”だからだよ」





…超能力、使い?



…………あ、



「そういえば私そうじゃん!」



「お前忘れてたのかよ!?」




ごもっとも、忘れてましたとも。


そういえばQと戦ったとき、ポイセに急に出て…!!




「それは”職宣告”と呼ばれるものだよ。

力を得るきっかけが出た瞬間、ポイセに連絡されるんだ」



「ちょっとポイセ、貸せ」





言われるがまま、柊にポイセを渡す。


すると柊は慣れた手つきですいっすいっとポイセを操作し、私にある画面を見せつける。




「あなたの職は…超能力使いです。

これ、あの時と同じ画面だ」




「そ。職宣告の画面はいつでも見れるところにあるからな」



柊はご丁寧に、その画面に行くまでの操作を教えてくれた。


うぅん、ホント、ポイセってすごい。


そしてポイセの改良とかを続ける柊も…すごいや。



龍矢も朝まで仕事あって。




…待って。



「”超能力使い”ってなにして働くの!?」



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