学園世界のイロジカル
なんかもう怖すぎて…逆にすごいとまで思えてきた。



この人の情報量すごい…部下?を使っていろいろ調査していたらしいけど…



でも、まあ警察って言ってもうなずけるかもしれない。





「ほら、前に超能力について詳しい知り合いがいるって言ったでしょ?

シロさんがその知り合いだよ」



「なるほどねー…って、なんでそんなに詳しいの、シロさんは?」




確か……新歓の時には管理委員会兼小説家だって言ってた。



小説家と超能力使いなんて…全く違うと思うんだけどなぁ…





「ああ、それは僕が王立図書館の中にある、

超能力使いについての書物を見てきたことがあるからだよ」




「……シロさん、最近は…」



「ああ大丈夫だって!バレてもなんとかなるし、そもそもバレないし!

龍矢だって仕事で入ったことあるでしょ?」




「まあ……だけどあんたは根っからの興味で行ってるだけだし」





全く話に着いていけていない私に気付いた龍矢が、困ったような笑顔をうかべた。




なんかこの話の内容でそんな困ったような笑顔…困り笑顔を浮かべるようなこと言ってたっけ?



なんかシロさんは妙にニヤニヤしてるし。



せっかく綺麗な顔しているんだからもったいないですよ。





「…王立図書館って言うのは、王城の地下2階と3階にある図書館のことなんだけどね」




王城の…あのでっかい王城の面積2個分…って、どんだけ本があるの…



別に本は好きだけど、さすがに迷路になりそうなほどでかい図書館には行きたくない…




で、その王立図書館がどうしたんだろう?





「……実はそこ、基本は"王家"しか入れないんだよねえ」




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