学園世界のイロジカル
「けど、その文明は陰ながら...生きて、100年前、発見されたんだ。


けどその文明が栄えた場所に行くには、常人には行けないような場所」




「断崖絶壁とか、そんな感じ?」




私の言葉に、薄く笑う龍矢。


ふるふると小さく横に首を振りながら...






「生まれながら、特殊な力を持ち合わせている、
全世界の1%にも満たない者達だけが。


その内なる力が体の中で目が覚めたその瞬間から、少し頭で思い浮かべるだけで行けるんだ」







...................?






「どうしよう零、

私やっぱり夢を見てると思うの」




「今回ばかりは否定しません、

僕もきっと夢を見ているのでしょうから」







うん、ちょっと信じかけてた私が馬鹿でしたよ、阿呆でしたよ。






いくらなんでもおかしすぎだ。



なんなの内なる力って!?



ふぁんたじーすぎてこの世界理解不能だから!私の脳内キャパオーバーじょうたいぃ!







「ま、実際に内なる力ってのはなんなのか解明されてないんだけどねー。


半世界の研究者たちが頑張ってさがしてるところさー」





はははーとお気楽そうに笑いながら言う龍矢に、無意識に冷たい目を送ってしまう。








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