学園世界のイロジカル
03.テスト篇
_自分を助けてくれる存在は
全てが、消されていく_
「君みたいな人がなんで全寮制のこの学園に来たのか、聞いていいかな?」
決して不自由な暮らしをしているわけじゃないし。
逆に、とても恵まれた生活をしているだろう、と。
表だけの自分を見た人は、みんなそう言う。
「…ただ、逃げただけです」
「…なにから?」
そうだ。
俺は、なにから逃げているのだろう。
怒鳴っても怒鳴っても、追ってくるあいつはもう消えたというのに。
とある少年はただ願った
『鎖から逃れたい』
全てが、消されていく_
「君みたいな人がなんで全寮制のこの学園に来たのか、聞いていいかな?」
決して不自由な暮らしをしているわけじゃないし。
逆に、とても恵まれた生活をしているだろう、と。
表だけの自分を見た人は、みんなそう言う。
「…ただ、逃げただけです」
「…なにから?」
そうだ。
俺は、なにから逃げているのだろう。
怒鳴っても怒鳴っても、追ってくるあいつはもう消えたというのに。
とある少年はただ願った
『鎖から逃れたい』