学園世界のイロジカル
零のその言葉は褒め言葉として受け取っておくことにする。




「…よし、じゃあ明日、俺ん家の前に来いよ?

前教えたよな、家」




「うん、了解!」


「じゃあ朝9時ごろに行きます」


「僕は行けないけど、できる限り調べてみるよー」




カフェのコーヒーを全部飲み、お金をはらって外に出る。


城下町の裏通り。



もちろん、でっかいでっかい王城は見えるわけで。





「……ナミ……なんで、そこに……?」






気付けばもう夕方。


けど、もう5月の中旬から下旬。



だんだん昼が長くなっているとはいえ、もう5時となれば暗くなってくる。




遥か遠くの空、闇色の空が





闇烏…

……龍矢を、連想させた。







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