学園世界のイロジカル
目を開けば、私は”広場”にいることが分かった。



この噴水…昨日私がいたところに、間違いない。



けど、妙に静かじゃない?


無駄にきれいで大きな校舎に向かって足を進めていくけど…人影なんてないし。




「ここは…玄関?」





ぶらぶら5分ぐらい歩いていたけど…



ガラス張りの、普通の学園とは思えないようなきれいで大きな扉。




右と左の端っこには鳥、月、そして学園の絵が描かれたステンドグラスでできていて、




とっても神秘的できれい…




「って、何コレ?」




なんか、そのステンドグラスのところに…はっきり言って場違いな白い紙が貼られていた。





「えーっと、


入学式から新入生歓迎会の3日間は休校…


新入生歓迎会が終わっても、1週間半世界になれるため、休校とする…



って、はい!?聞いてない!」






そ、そんな重要なこと、もっと早くから言ってよ!




私知らずに来ちゃったじゃん…ま、下見だから…いいけどさ。





「いや、それは明らかに椿が悪いですね」


「…え、零!?」



後ろから聞こえた、嫌味に後ろを振り返ると、


やっぱり零だった。





「入学式の時に言っていましたよ。


ま、僕の予想ではきっと椿は寝ていたのでしょう?」





ぐっ…言い返せない。




最初の5分と、終わりの学生決闘の動画の5分しか実際起きていなかったのだ。



珍しく、ここの入学式は立ったり座ったりしなくていいようで…







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