学園世界のイロジカル
まだこっちの世界に来て2ヶ月。



いくら慣れたと言っても、いくら予想以上の強さを持っているとしても…



こんな大きな事件に巻き込ませるわけにはいかねえんだ。




ただでさえ、あの新歓の事件や、

学生決闘の終わりに起きた事件のことでいろいろ世話になってるんだから。




…あいつらには、ふつーの半世界ライフを過ごしてもらわなきゃな。



危ない役目は…



半世界五傑席第一席の肩書を持つ、俺だけで充分であり、

その肩書を持つ俺は、


長月宮の生徒を、この半世界に住むみんなを、



護るのが役目だ。





走って走って、やっと王城に着く。


まあ昔式典やらで入ったこともあるから、大体の構造は頭に入ってるし。




たしか正門じゃなくて裏門の方が警備が薄い…と思わせて、


地下の王立図書館へ本を入れる入り口である場所が1番警備が薄いのも知ってる。



…ま、今は王家のやつらも警備を濃くしてるかもしれねえけど。




入り口の木の、正門の比にはならないとはいえ軽く5mの大きさのドアを遠目から見つめる。



確かあそこに警備が2人ほど…




…って、は!?




……なんで警備のやつらが倒れてんだよ!?





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