学園世界のイロジカル
4.王城の中、進む道
王立図書館に進む地下の階段を、できるだけ音がたたないように歩く。
…新歓の日をを思い出すなぁ。
もうあれから約2ヶ月近くが経とうとしている、そう思うと時の流れってやっぱり早いなって思う。
先頭を歩いていた柊が立ち止まり、私も立ち止まる。
後ろで零も立ち止まった。
「…王立図書館だ。
行くぞ」
「りょーかい」
「了解です」
ヒソヒソ声で言い合ったあと、そぅっと私たちの歩いていた階段に光が漏れた。
完璧に開き、柊に続いてそこにすっと身を滑り込ませる。
続いて零も。
零はゆーっくり後ろ手にその小さなドアを閉めた。
…光と言っても、薄明かりがあるだけ。
やけに薄暗い。おびただしい量の本棚のシルエットが見えるから、まあ図書館に違いはないと思うけど…
「ここは地下2階だ。
ナミがいるのは…3階だ」
「じゃあ、そんなに遠くないね。
階段を使えば1発じゃん」
「いいや…俺が言っているのは、"上から"3階だよ」
………え。
た、確かこのお城すっごく高くなかったっけ?
そ、それをバレないようにそーっとほぼ最上階まで行くって?
「…すっごい大変だね。
ま、考えるより…さっさと行こう!」
「そうですね、行きましょう、柊」
「…ああ」
…新歓の日をを思い出すなぁ。
もうあれから約2ヶ月近くが経とうとしている、そう思うと時の流れってやっぱり早いなって思う。
先頭を歩いていた柊が立ち止まり、私も立ち止まる。
後ろで零も立ち止まった。
「…王立図書館だ。
行くぞ」
「りょーかい」
「了解です」
ヒソヒソ声で言い合ったあと、そぅっと私たちの歩いていた階段に光が漏れた。
完璧に開き、柊に続いてそこにすっと身を滑り込ませる。
続いて零も。
零はゆーっくり後ろ手にその小さなドアを閉めた。
…光と言っても、薄明かりがあるだけ。
やけに薄暗い。おびただしい量の本棚のシルエットが見えるから、まあ図書館に違いはないと思うけど…
「ここは地下2階だ。
ナミがいるのは…3階だ」
「じゃあ、そんなに遠くないね。
階段を使えば1発じゃん」
「いいや…俺が言っているのは、"上から"3階だよ」
………え。
た、確かこのお城すっごく高くなかったっけ?
そ、それをバレないようにそーっとほぼ最上階まで行くって?
「…すっごい大変だね。
ま、考えるより…さっさと行こう!」
「そうですね、行きましょう、柊」
「…ああ」