学園世界のイロジカル
そののちも、50年に一度の大三日月の日に産まれた子供が生きているうちは、いつもの年より数段幸せな暮らしを送れたとか。



村人たちは、龍蛇神を進行するとともに、龍蛇神を引き寄せてくれた旅人に敬意を示し、


その大三日月の日に産まれた子供を男の子の場合は"龍"という字を名につけ、

女の子の場合は"蛇"もしくは"巳"という字を名につけ、


男女産まれたのであれば婚姻させせるようにしたそうな。





「…めでたしめでたし。

まあ、この話のせいでナミは俺と婚姻せざるを得なくなったわけだ。

なんか、ごめんな」



「へ!?

そ、そんなの全然!真逆だよ!

だって私、龍矢と結婚できてうれし…あ!」



「…へえ。俺と結婚できて嬉しいんだ」



「へ、あ、あ〜……」




顔をおさえながらもだえるナミを見て、思わず笑みがこぼれた。



ナミが俺のこと好きなことぐらい、とうの昔から知ってるよ。



…俺がナミのことを好きなのは、彼女自身知らないらしいけれど。




でもそれはそれで面白いから、黙っておく。




「で、どうなの?俺と結婚できて嬉しいの?」



「へ、あ…う、ん……」


「へえ。俺は縛りつけられた結婚みたいで嫌だけどね」


「え……」



嫌なわけないでしょう。


むしろナミと結婚できるなんて、龍蛇神様に本当感謝してます。



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