学園世界のイロジカル
笑い合って、たまに怒られて。
中1らしい、ちょっと恥ずかしさが残るような男女の会話だって、幸せだった。
俺たちはこんな幸せが永遠に続くと、そう思っていた。
「じゃ、行ってくる」
「行ってらっしゃい龍矢!
絶対優勝してくるんだよー!」
「ああ、もちろん」
今日は、街の方で大きな剣道の大会があるらしく。
俺はまあ、おババ様とかナミの家族とか、他にも村中から「出てみなさい」と言われ、渋々出ることに。
…まあ結果は分かりきってて。
『優勝者は…服部龍矢君です!!』
まあ、剣道にはなかなかの自信もあったし、苦戦はしたけれど結構楽勝にてっぺんって取れるもんなんだな。
全国大会へのチケットを楽勝にゲットした俺は、1人電車に揺られ、1人ぼっちでバスに揺られ帰っていった。
…きっとみんなびっくりするだろうな。
ナミは、どんな反応すんだろう…
大きめなトロフィーを見ながらそのことを想像するだけで、笑みがこぼれる。
あいつ、今は結果が気になってソワソワしてるかな。
そう思いながら、窓から村のある方向を見てみる。
そこでやっと……俺は異変に気付いた。
…あれは、なんだ…?火事か?
バスの行く先にへと、消防車が次々に入っていくのが見えた。
…って、待てよ。
この先って……
「…もしかして君、この先の村の子か?」
「は、はい…」
突然運転手に話しかけられた時には、ただひたすら祈っていた。
けど…その祈りは、通じなかった。
「…この先の村が、大火事にあってるらしい。
山でキャンプしてた若者のせいで山火事になって、そのまま村へ…」
思考がストップした。
なにも考えることができなくなった。
…そんなわけない。
なあ、龍蛇神様。
俺がいれば、俺とナミがいれば、村は幸せに暮らすことがでこるんだよな?
「悪いことは言わない、1度君を街に戻すよ…」
中1らしい、ちょっと恥ずかしさが残るような男女の会話だって、幸せだった。
俺たちはこんな幸せが永遠に続くと、そう思っていた。
「じゃ、行ってくる」
「行ってらっしゃい龍矢!
絶対優勝してくるんだよー!」
「ああ、もちろん」
今日は、街の方で大きな剣道の大会があるらしく。
俺はまあ、おババ様とかナミの家族とか、他にも村中から「出てみなさい」と言われ、渋々出ることに。
…まあ結果は分かりきってて。
『優勝者は…服部龍矢君です!!』
まあ、剣道にはなかなかの自信もあったし、苦戦はしたけれど結構楽勝にてっぺんって取れるもんなんだな。
全国大会へのチケットを楽勝にゲットした俺は、1人電車に揺られ、1人ぼっちでバスに揺られ帰っていった。
…きっとみんなびっくりするだろうな。
ナミは、どんな反応すんだろう…
大きめなトロフィーを見ながらそのことを想像するだけで、笑みがこぼれる。
あいつ、今は結果が気になってソワソワしてるかな。
そう思いながら、窓から村のある方向を見てみる。
そこでやっと……俺は異変に気付いた。
…あれは、なんだ…?火事か?
バスの行く先にへと、消防車が次々に入っていくのが見えた。
…って、待てよ。
この先って……
「…もしかして君、この先の村の子か?」
「は、はい…」
突然運転手に話しかけられた時には、ただひたすら祈っていた。
けど…その祈りは、通じなかった。
「…この先の村が、大火事にあってるらしい。
山でキャンプしてた若者のせいで山火事になって、そのまま村へ…」
思考がストップした。
なにも考えることができなくなった。
…そんなわけない。
なあ、龍蛇神様。
俺がいれば、俺とナミがいれば、村は幸せに暮らすことがでこるんだよな?
「悪いことは言わない、1度君を街に戻すよ…」