学園世界のイロジカル
6.嘘つき
__彼に全てを押しつけて
忘れたフリをしていた__
「おめでとう、君も編入試験は合格です」
「…ありがとう、ございます」
結構すんなりと入れたことに、驚きを隠せなかった。
少し後悔している自分を見つけて、「違う」と思わずつぶやく。
「…なにが違うのかな」
「いえ…た、ただ…
……もう、過去のことなのです」
ごめんなさい。
ごめんなさい。
押しつけて、ワガママ言って、ごめんなさい。
ごめんなさい、ごめんなさい、とただひたすら彼に心の中で謝る。
「…過去のことと言っておきながら泣く君は、
とてもずるい人だろうね」
いつの間にか流れていた涙を、私はそっと拭いた。
「…私は、ずるい人間ですから」
とある少女はただ願った
『忘れたい』
忘れたフリをしていた__
「おめでとう、君も編入試験は合格です」
「…ありがとう、ございます」
結構すんなりと入れたことに、驚きを隠せなかった。
少し後悔している自分を見つけて、「違う」と思わずつぶやく。
「…なにが違うのかな」
「いえ…た、ただ…
……もう、過去のことなのです」
ごめんなさい。
ごめんなさい。
押しつけて、ワガママ言って、ごめんなさい。
ごめんなさい、ごめんなさい、とただひたすら彼に心の中で謝る。
「…過去のことと言っておきながら泣く君は、
とてもずるい人だろうね」
いつの間にか流れていた涙を、私はそっと拭いた。
「…私は、ずるい人間ですから」
とある少女はただ願った
『忘れたい』