学園世界のイロジカル
あとは適当にTシャツ着といて、デニムのスキニーを履いて。
しあげに、チョーカーを。
サテン生地のクラシカルな黒のリボンのチョーカー。
そしてこれには、真ん中にある飾りがついているの。
それは、ルビー。
小指の爪の半分もないような小さなルビーだけど、
その深紅の色は見たものを簡単に離さない美しさを秘めている。
このチョーカーもつねに、と言っていいほどつけてるから、パーカーと同じで私のイメージカラーが赤になったんだと思う。
はっきり言ってカジュアルな格好になんでそんな上品なチョーカー?と友達に聞かれたことは決して少なくないけど…
けど、これが私の普段着なのだ。
「んじゃ、行ってきまーす」
誰もいない家に比較的大きな声で呼びかけても、もちろん誰も返事なんてしない。
「予想以上に早いですね。
僕の中で、女性は約束の時間より5分ほど遅れる印象しかないですが」
けど、扉を開ければ。
相変わらず表情を変えない零がいて。
…なんか、嬉しいなって感じる。
そこで私は、零の”異変”に気付いた。
「…なんか、違う」
「なにがですか?」
零が…ちょっと違う!
いつも不良もどきなイケメンなのに、
今は不良っぽさを感じない。
なんで…?
「あ、分かった!髪が寝ているからだ!」
いつもちょっと逆立ってたのに、今は寝かされてる!
髪の毛だけで…大分印象が違う!
「あぁ、僕は昔から猫っ毛なんですよ。
いつもは直したいんですけど、直す時間なかなかないので」
なるほどねー。
…最初っからこうだったら、私だって不良だと間違わないのに。
でも今は今で、まるで異国の王子様みたいで…
ちょ、ちょっと話しづらいなぁ、最初っからこれじゃ。
やっぱり不良っぽい零でもいいや…!
しあげに、チョーカーを。
サテン生地のクラシカルな黒のリボンのチョーカー。
そしてこれには、真ん中にある飾りがついているの。
それは、ルビー。
小指の爪の半分もないような小さなルビーだけど、
その深紅の色は見たものを簡単に離さない美しさを秘めている。
このチョーカーもつねに、と言っていいほどつけてるから、パーカーと同じで私のイメージカラーが赤になったんだと思う。
はっきり言ってカジュアルな格好になんでそんな上品なチョーカー?と友達に聞かれたことは決して少なくないけど…
けど、これが私の普段着なのだ。
「んじゃ、行ってきまーす」
誰もいない家に比較的大きな声で呼びかけても、もちろん誰も返事なんてしない。
「予想以上に早いですね。
僕の中で、女性は約束の時間より5分ほど遅れる印象しかないですが」
けど、扉を開ければ。
相変わらず表情を変えない零がいて。
…なんか、嬉しいなって感じる。
そこで私は、零の”異変”に気付いた。
「…なんか、違う」
「なにがですか?」
零が…ちょっと違う!
いつも不良もどきなイケメンなのに、
今は不良っぽさを感じない。
なんで…?
「あ、分かった!髪が寝ているからだ!」
いつもちょっと逆立ってたのに、今は寝かされてる!
髪の毛だけで…大分印象が違う!
「あぁ、僕は昔から猫っ毛なんですよ。
いつもは直したいんですけど、直す時間なかなかないので」
なるほどねー。
…最初っからこうだったら、私だって不良だと間違わないのに。
でも今は今で、まるで異国の王子様みたいで…
ちょ、ちょっと話しづらいなぁ、最初っからこれじゃ。
やっぱり不良っぽい零でもいいや…!