学園世界のイロジカル
「嘘つき…」




ナミの泣き声が聞こえて、振り向く。





「龍矢の、嘘つき…!

私を護ってくれるんじゃ、なかったの…!」




ナミと龍矢は…知り合いだったんだ。


いや、きっと知り合いなんてレベルじゃない。



きっと2人にはなにかがあって…




「お願い、みんな…!

龍矢を、助けてぇ……!おねが、い…りゅうやを、たすけ、て…!」





菊に首襟を持たれている龍矢が、ふるふると首を横に振る。



あんなにボロボロになって…



…1人でどれくらい、戦ってたんだろう。





「…ねえ龍矢、私たち、選べないよ」



「選べるわけ、ねえだろ…」



「はい…」





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