学園世界のイロジカル
「んじゃ、行こ!」




零の手をひっぱり、いざ…!




「…どこへ?」




「まずはそれを決めましょう」





ど、どこへ行くか決めてなかったとは。



痛恨のミス。





「…ま、とりあえずあのでっかいお城に行ってみない?」




私が指をさす先は…あの、西洋風の大きいお城。






「そういえば、龍矢はあそこを”王城”と呼んでいましたね…


明日の新入生歓迎会の開催場所でもありますし、そうしましょう」





目的地を決めたら、あとはただ歩くだけ。



零が腕時計を持っているおかげで、時間も分かるし。




もう12時を回っていて、お腹もすいてきたけど…残念ながら、私たちはここでの買い物の仕方を知らない。


日本で使われているお金を使ってもいいのかな…


でも、実際そのお金自体も持っていないのが私だ。





空腹を道端にある水飲み場で補い、ただただ王城へ。






「着きましたね。

以外に近かったです」






歩いて15分弱、といったところで。



どーん!という効果音でもつきそうな馬鹿でかい城の付近へ到着。




もちろん、ココも一応城ですから。城は実際堀に囲まれていて、物騒な兵士さんたちがズラリと並んでいる。



漫画や映画にでも出てきそうな、重そうな鎧を着た兵士さん方だ。










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