学園世界のイロジカル
「椿ちゃん、クマちゃんからなにか盗めそう!?」




「…まだ分からない、です…!

もしかしたら力の強さとかなら…」





私の場合、盗むものがなかったらもう丸腰状態。



基礎戦闘で乗り切るしかなくなっちゃう!



大きな怪我をしなくても最近は盗めるようになったけど、それでもその盗む対象の力がはっきりしていた方が盗みやすいし。



魔物は盗めるものが少ないから…



私がその盗むものを気付くまでは、結構不利だったりするんだよね。





「分かった!…じゃあ僕が先にちょっとやっとくから、隙を狙って!」




「了解です!」




魔物の知能レベルは低いらしいし…大声で作戦を言ってても、多分大丈夫!



今までもそうだったしね!




シロさんは作戦通り、クマに少しずつダメージを与えていく。




「…"炎"!!」




ゴオオオオォォォ…!という燃える音がしたと思ったら、クマの腕辺りが真っ赤な火に包まれてる!




もだえるクマは、苦しそうに体を勝手に動かして…不規則に動いてるもんだから、避けにくい!




クマの爪もなかなか痛そうだし、悶えてる時に頭を上下に振ったりしてるから…



牙がいつ当たるとも限らない!





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