学園世界のイロジカル
私が弱いとバレたのか…さっきから私にばっかり攻撃してくる!




それでいてシロさんが攻撃しようとすると防ぐし…




「…もう!行ってみせる!」




今はシロさんに気が向いてる…このうちに!




私は一気にクマに向かって走り、跳ぶ。



案の定気づいたけど…クマの手が届く前に!





「届いて……!」





私の手が……届く。クマの、横っ腹あたりに。



ドクン、と…熱い痛みが一瞬入って来たのを感じ、急いで離れる。



けどクマの爪が足に当たり、10cmぐらいの1本の赤い線が左足にできていた。



…痛い、けど…これぐらいなら別になんともないと思う。



傷も浅いし…




今は早く、このクマを…!





「…椿ちゃん、待って」



「…し、シロさん?どうして!?」



「なんか…クマちゃん、変だ」





確かに…私が力をもらった直後ぐらいから、急におとなしく…?




クマを見上げると…さっきまでの姿が嘘のように、目の光を失い、動きが完全にフリーズしていた。




逆に攻撃をする気も起きないほどに。




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