学園世界のイロジカル
「逃げてください、もう耐え切れそうにないです!」





メガネ先輩の声に我に返って…私は徐々に徐々に後ろへと下がっていった。



遠く行き過ぎもダメ…壁の範囲外に超えちゃうから。




どうしよう…もう、ヒビは大きくなって…




…パリィン、と。




ガラスのように割れた防御魔法の奥でクマが一旦止まり、そしてもう1度私めがけて手を振り上げてくる…!!





「っ、"圧"!!

"弾"!」





「グウォオオォォォ!?」




ぐうぉん、と急に地面の突っ伏したクマ。



シロさんの技、効いたんだ…!良かった効いて…!



そしてそのまま、シロさんの手から放たれた無数の弾丸が、バシュッバシュッという音をたててクマへと向かう。



防御魔法を破るのに予想以上に体力を使ったのかな。




シロさんの"圧"を受けた時にはもう反抗する気力も起きないみたいにぐったりしてた…




なにこの変わりよう…




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