学園世界のイロジカル
クマは…静かに目を閉じた。




目を閉じる寸前の目は、普通に黒くて。




さっきまでの燃えるような赤なんて…気配もなかった。






「あーあ。失敗しちゃったや、また」




どこからか、可愛いちょっと高めの…女の子らしい声が聞こえた。



あれ…この声、どこかで聞いたことがある気がする…





「…やぁっともう少しで、全部が終わるのに。

あたしも頑張らないと」





全部が、終わる…?



それって……!





「誰!?どこにいるの!?」



「椿ちゃん、どうしたの!?」



「シロさんも今の声聞こえたでしょう!?

絶対…王族側の人間!しかも…」




女の人の声で…間違いない。つまり…



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