学園世界のイロジカル
シロさんがいつになく真剣そうな顔で、龍矢を見た。



龍矢はうなずくと…ポイセをとりだして、私たちに画面を見せてくる。




これは…カレンダー?


結構びっしり書いてある。



今が7月のここで…って、あれ?このカレンダー…




「7月22日から…空白?」




7月21日までは所狭しと予定が書いてあるのに…これって、なに?




しかも…7月22日って…




嫌な汗が、たらりとほおに落ちるのを感じた。





「これは俺が、王家の側近の手帳を写したものなんだけど…

…なぜか22日から、予定がまるっきりないんだ」





22日から…それって、まさか…





「王家は普通最低でも1ヶ月後の予定は全て把握してるはずなのに、なぜか8月の王家が動く予定はなにもないんだよ。

…つまり、管理委員会が言ってるのは…」





龍矢はポイセをしまい、今度は逆にシロさんを見る。



シロさんは腕を組むと…考え込むような顔をうかべながら、言った。







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