学園世界のイロジカル
「半世界の存在を人間界に公表するのは多分23日。

22日には全ての準備が整ってるはずなんだ。


22日の朝になっても来なかったら、あっちは油断する可能性がある、諦めたとね。



そこを…狙えばいい、と」







22日に…私たちは王城に向かうってこと?





「おう、いいんじゃねそれで!」



「僕もいいと思いますけど」



「私はそうゆうの考えつかないし、任せる!」





みんなが次々にうなずく中…私だけがうなずけずにいた。



だって…だって……





「椿はどう思う?」




龍矢の言葉に、過剰に反応して肩ごと揺らしてしまった。



そんな私をおかしく思ったのか、ナミが「どうしたの?大丈夫?」と心配してくれた。



…けど、私はその言葉に返すものが見つからなかった。





「おい、椿…大丈夫か?」



…落ち着いて。



私、落ち着いて。




これはきっと、たまたまだよ。



決して…王家が故意で仕組んだものじゃないはず…



…でも菊は、沙羅のことを…





< 454 / 533 >

この作品をシェア

pagetop