学園世界のイロジカル
「椿。



…ゆっくりでいいから、話してくれませんか?


この日、何かあるんですか?」





…零の声を聞いた時、なぜか落ち着いた。



自然と胸が軽くなった気がする…うん。




今なら落ち着いて話せる。





パニックになることもないはず。





…私は1回うなずくと、静かに深呼吸をした。




そして、ゆっくり口を開ける。




「…実はね、この日…」




ごくり、と唾を飲み込む。







「……沙羅と私が6年前に…半世界に来た、あの日なんだよ」





そう。


紛れもない、7月22日、この日は。



…沙羅がいなくなった、あの日。





「…は?ちょ、どうゆうことだよ…」





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