学園世界のイロジカル
…これが戦いの前のテンションかい。



ツッコミたくなったけど…気も楽になったし、これも黙っておこう。




「んで…どっちなの、柊?」



「ああ、前みたいにエレベーターは使えねえ。閉じ込められたら終わりだし」



「じゃあ階段ですか?」



「それも上下挟まれたら危ねえから…ま、ここはコイツに任す」




柊はとん、とナミの肩に手を置いた。


当のナミは最初困惑してたけど、すぐに「ああ!了解〜!」なんて言ってる。




「まあここは移動魔法が1番手っ取り早い。

こう見えてもこいつ一応多分強えから」



「ちょっと柊、いろいろ余計なんだけど?」



「お前が強えなんて誰も思わねえだろ。ありがたく説明してやってんだろ2位」



「だーかーら、実力的にはそんなに変わらないって…」




王城の中で口論する2人。



…周りの注目が高くなってるよ、ねえどうするの。



もう私逃げちゃっていいかなここから?



足を一歩踏み出そうとした時…あいつが動いた。




「…2人とも真剣にやろうね?」




…龍矢の黒笑みは最強です。



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