学園世界のイロジカル
…不気味な鳥。



それほど強くはなかったけど…なんてゆうか、急に死んじゃって…



いくら私が蹴ったところがたまたま急所だったとしても、こんな不自然に落ちたりはしないよね…?



まるで、最初っから死んでたみたい…



…ん?



「あっ!な、ナミ!

さっき話していた、不思議な職持ちのやつの能力ってなんだっけ!?」




「へ!?いや、ちょっと待って…この犬凶暴すぎ…!

これで燃えて!!」




ナミの手から放たれた火の魔法が直撃して…犬は死んでしまったのか、動かない。




「あっれーおかしいなぁ…私、あとに魔力をとっておこうと思ってたから今の魔法じゃ魔物なんて簡単には死なないはずなのに…」




やっぱり!


ナミは私のさっきの質問を思い出したのか「あ、それはね」と言う。




「"生きていないものに命を与えることができる"…だよ?」



生きていないものに、命を!?


やっぱり…この魔物たち、元々は…動物だ!



まず、魔物にしては弱い。動物に比べたらはるかに強いけど…



それに、死んだ時に急死しすぎ。



きっと…最初っから死んでた動物に命を与えたんだ…しかも、魔物になる!





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