学園世界のイロジカル
どうしよう、想像以上に厄介かも…



いくら弱くても、膨大な数の魔物が出てきたらそれこそ時間のムダ。



その間に体力は減る一方で、いくら突破できてもそのあとが…





「おい2人とも!大体終わったけど、ただ突っ立ってんなよ!」



「柊ちょっと待って!今は考えさせて!」



「くそっ…わーった、俺らで終わらせる!」




ありがとう、3人とも!


魔物はざっと10体以上はいたはず……それを3人だから、体力もなくなってくる。


これは早く考え抜かないと…!




「動物に…ってことだから、なんだろう…

動物園の飼育員とか?」




まず半世界に動物園があるのか知らないけど…


でも…それぐらいしか考えられない…




「ん、椿…私が噂で聞いた職は全く違うよ?」



「え?」



全く違うの?


でもこれ以外になにが…




「私もびっくりした、しっくりこないんだもん。


動物を変えるのは、その人に言わせてみれば『デザインを変えること』らしいの。


つまり、本来の動物の姿の性質は受け継いだまま、表面だけを変えるってことね」





デザインを変えることなんて…そんな簡単に言っちゃっていい言葉?


ますますその人が怖く見えてきた…!




「で?職はなんなの?」



「うん、それがね」




ナミは「合わないんだけどね」なんて、こんな状況なのにへらっと笑っていた。





「…"デザイナー"だってさ」






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