学園世界のイロジカル
「敵に話しているとは思えない雰囲気」




「まあね!

だって…」




彼女はふふっと笑った。





「…”彼”に見つかる前に、

貴女達を殺るのですから!



…最期は笑顔で送るの」





…”彼”?



…なんで、そんな笑顔を浮かべてるの?



さっきまではきれいに笑ってたのに…



急に、うわべだけみたいな、そんな笑顔を浮かべてる。



まるで…何かを隠してるみたいな。




「だから、死んでね!」




バッ!と手を広げた彼女を待っていたかのように、ドン!ドン!という地響きが。



なに、急に…!!




そしてココは、手を顔の前にやる。




「”彼”に、

バレたくないの」




地を蹴り、思いっきり跳んだ…私の後方へと。




誘導されるように、私も後ろを向く。




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