学園世界のイロジカル
そして、柊は私たちの顔を見た瞬間、その顔を強張らせた。




逃げろ。



そう柊の口から小さな声が聞こえ、私とナミは後ろを振り返って…やっと気付いた。




…金棒が、迫ってきていることを。





避けられない、当たる…!!





思わず目を閉じかけたその時…



私たちの前に…零が現れた。




「零…!!」



「大丈夫です」



もしかしてこの零…!



零が私たちの前に来た次の時から…急に、金棒の動きが止まった。



見回せば…やっぱり、たくさん零がいる!



幻を見せてるんだ、零。




そして魔物は混乱してるのか、攻撃が止まっちゃった…らしい。



金棒は振り上げられたものの、魔物自体も結構混乱してるらしく右往左往状態。





その背後に…突然、黒い影が現れた。



そして、思いっきり…魔物が吹っ飛ばされた!






< 479 / 533 >

この作品をシェア

pagetop