学園世界のイロジカル
「椿、気をつけて!」




「うん!…よっとぉ!」




襲いかかる金棒をひょいと避ける。



…ひょいと、なんか華麗に避けられてないけど。




さっきより格段にスピードが上がってる!



戦いにくいな…!



ダメージなんか全然負ってない、って感じ。





そろそろ私も役に立たなきゃ…



魔物の背後に行き、跳び上がる。



でもすぐに気付かれて金棒を振られる、それを避ける…が続く。



ちょくちょくみんなが攻撃を与えることに成功してるけど、なかなかしぶとい。





「椿!」



「零!なに!?」



ついさっきからまたターゲットにされちゃって、話しづらいんだけれども!


次々襲い来る攻撃を避けながら叫ぶ。




「僕が気を引かせるので、椿はその隙に!」



「りょーかい!」



零がなにかをつぶやくと…急に視界に零がたくさん現れる。


やっぱり混乱してる!



でも、2回目だからさっきほどじゃない。


どうすれば…




「椿、今いって!」



「あ、急に動きが…!

ありがとナミ!」



ナミの魔法のおかげで、大分魔物の動きが鈍くなってる!


しかもそれにも混乱してて…ビッグチャンス!



すぐに背後に回って…右手を、魔物へとつけた。





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