学園世界のイロジカル
柊の肩をみると…ひどい、結構大きな傷になってる。



傷は浅いみたいだけど、広い範囲。



それにあんな長い爪でひっかかれたようなもんだから…すっごく痛いに決まってる。




…しかも、これは私をかばって…




「柊、ごめん…!」



「はっ、これぐらい…だい、じょうぶだっつの…!

心配すんなよ」



「でも私のせいで…!」



「俺の意思で、やった…こ、とだって。

心配すんな」




傷を抑えながら、ふらふらと立ち上がる柊。



そしてまっすぐに魔物を見つめた。





「おい、ま、もの…!


俺はここで死ぬわけにはいかねえんだよ。

まだあいつに会ってねえんだ」




あいつ…って、


前に柊が言ってた…1つ年上のメイドさん?






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