学園世界のイロジカル
けど、そんな広さを必要とするような人数では、決してない。




10数人しかいないよね、これ…?




何度見渡してみても、変わることのない人数。



うーん…倍率高いって聞いたけど、そりゃそうだよ。




外部組の定員が10数人なんて。知らないっつーの!




「…なにさっきからブツブツ言ってるんですか?

ちょっと気持ち悪いです」





あーはいはい悪かったねえ!気持ち悪くて!




「…って、あんた失礼だな!?」




「本心を言っただけですが…?」



途端、右隣から聞こえた声にバッ!と顔を向ける。



けど、私は次の瞬間文字通り“目が点"になってしまった。




…って、え、ふふ、不良さんでいらっしゃいますか…?





綺麗な金髪に、真っ白な肌。

スラリとした体型。


目は…よく見ると、黒と茶色のオッドアイになっていた。


なぜか右耳だけ揺れるピアスが3つ付いている。





「…すいませんでした!」




怖い、ちょー怖い。


田舎にはおばあちゃんおじいちゃんぐらいしかいなかったからさ、不良って聞いたことしかなかったけど!



超怖い。どうしよう、目をつけられるってこうゆうこと?





「…勘違いしないでくれます?」



「ひぃっ…!って、


へ…?」





勘違い……?





< 7 / 533 >

この作品をシェア

pagetop