学園世界のイロジカル
自分でグループを設定しておいて、1人すたすたと向かって左奥の方に行く柊。




「まぁ、彼が焦るのも無理はないでしょうね」




少しため息をつきながら、零は持っていたポイセの画面を私たちに見せた。




【18:55】




「やっば…!

アレン君、早く行こ!」




ナミも焦ったようにアレン君と小走りで右奥に向かう。



新歓開始まで…あと30分ちょっと!




私たちも急いで柊のもとへと向かう。


柊は2つ目のドアが開かないことを確認し終えたところだった。




「柊!」



「あ?おせえよお前ら」



「ごめん!

ねぇ、いつも半世界五傑席決めっていつ頃やるの!?」




柊は足を止めることもせず、ぶっきらぼうに「大体開始20分後と聞いている」と言った。




ってことは…7時50分ぐらいってことだよね。



まだ1時間ある。なら間に合うかも…!




「いや、甘いこと考えんな。

開始時間にいなきゃ…俺らはひどい反感を買うことになる」





そう言うと、3つ目のドアが開かないことが分かって、チッと舌打ちを打った。






「今年は異例の、五傑席の半分が1年となった。


今の2年や3年には”Q”派も決して少なくはないんだ」






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