学園世界のイロジカル
7.種明かし
「あーあ。バレちゃった☆」
語尾に星マークを付けるように元気に笑うナミに、私たちは目が離せなかった。
けどその笑顔もすぐ消えて。
手を対峙する柊に向かって伸ばすナミは、私たちにも聞き取れぬような小さい声で何かを呟いている。
それに反応した柊はすぐにタブレットを操作して…
ナミの手から生まれた激しい水と、柊の操作によってできた薄緑色の壁ができるのは一緒だった。
美しく光る水はなぜか床を濡らさない。
一度離れた2人は距離を取って向かい合うと、一気にまた距離を詰めてゆく。
…なぜか2人は、こんな状況なのに楽しそうにも見えてしまう。
ナミの手が大きく振られると、どこからともなく柊に向かって4つの炎が柊を囲むように四方八方から凄い勢いで向かっていく。
燃える…!な、なんで柊は逃げないのさ!?
絶体絶命の位置にいて、不利なのは明らかに柊だ。
なのに彼は落ち着いた様子でタブレットを操作し…トン、と画面を軽く押した。
刹那、火が届く寸前で分厚く強い冷気が放たれる氷の壁に囲まれる柊。
さすがに真上から火が来ていなかったおかげで、4つの炎はジュウッと言う音をして消えてゆく。
語尾に星マークを付けるように元気に笑うナミに、私たちは目が離せなかった。
けどその笑顔もすぐ消えて。
手を対峙する柊に向かって伸ばすナミは、私たちにも聞き取れぬような小さい声で何かを呟いている。
それに反応した柊はすぐにタブレットを操作して…
ナミの手から生まれた激しい水と、柊の操作によってできた薄緑色の壁ができるのは一緒だった。
美しく光る水はなぜか床を濡らさない。
一度離れた2人は距離を取って向かい合うと、一気にまた距離を詰めてゆく。
…なぜか2人は、こんな状況なのに楽しそうにも見えてしまう。
ナミの手が大きく振られると、どこからともなく柊に向かって4つの炎が柊を囲むように四方八方から凄い勢いで向かっていく。
燃える…!な、なんで柊は逃げないのさ!?
絶体絶命の位置にいて、不利なのは明らかに柊だ。
なのに彼は落ち着いた様子でタブレットを操作し…トン、と画面を軽く押した。
刹那、火が届く寸前で分厚く強い冷気が放たれる氷の壁に囲まれる柊。
さすがに真上から火が来ていなかったおかげで、4つの炎はジュウッと言う音をして消えてゆく。