学園世界のイロジカル
「あいつは、特別なんだよ」




そんなことを言いながら、ドアノブを開く。




その奥の景色に…私は声を失った。




なのに、柊はまだ笑っている。





横にいるナミだって「あーあ」とか言っちゃってるけど、少し笑っていた。



零に至ってはもう呆れたような顔。





私みたいに、驚きを隠せないような、そんな顔してる人なんていなくって。






「やっぱりアレン君、つかまってんじゃん!?」






私は思わず叫んでしまう。



だ、だって…



赤のじゅうたん、白いテーブルクロスがかけられたテーブルがたくさんある大きな部屋の。





ちょうど中央らへんに、アレン君が立っているんだもん。




いや…普通に立ってるなら、走ってその場所に行くのだけれど。





「いやー、アレン、あいつ思いっきり操られてね?」




「運がよかったのは私だけかー」




「にしてもこれは困りましたね」





…危機感0なんじゃないかって感じなこの3人はどうしてそんな余裕なの!?



柊とナミはわかるよ。



零まで!!




「人形何体いると思ってんの!!」




「ざっと50ぐらいじゃね?」




「細かい数字は聞いてナッシング!!」





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