学園世界のイロジカル
そうなのだ。


アレン君の後ろには…ずらららーっと人形ざっと50対が無感情な目で私たちを見ていた。



もちろん…じゃないけど、アレン君も目は私たちを見ているはずなのに、どこか別の場所を見てるような目をしていた。





「まあ、久しぶりに腕がなるじゃん!

学生決闘の練習にもなるし?」




「残り時間も少ねぇし、楽しめる時間はねえけどな」





最強2人組は時間のことを意識してはいるものの、人形たち相手に目がランランだし!



もう、零!



そう思って左にいる零を見る。




「まぁ、椿。

僕たちも精一杯フォローしましょう。ハリウッド映画みたいで面白いじゃないですか。


僕、アクション好きですし」





「…零、映画好きだったんだ…」




しかもアクションって。



これは現実だよ、零!そんな少しわくわくしたような目で人形たちを見ないで!






「しかも龍矢、まだ来ないし!!」




「だーかーらー、あいつは大丈夫だっつの」




全くどこからそんな確信が。



そういいたいけど、もう疲れてしまった。


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