鬼呼びの花嫁
新しい学校へと歩いてく。
学校が近くて歩いても15分くらい。
家を出ると、隣の家の門が開いて高級車が潜った。
「お隣さん、すごい家なんだ」
出てきた車は大臣でも乗るような黒塗り。しかも、制服を着た運転手。
門から見えた敷地内は日本庭園。
そのまた隣の家もすごく立派な家が建っててステキだった。
歩くこと15分。
わたしが通ってた高校とは違う西高を見上げた。
超有名高校って…ついていけるかな……
「天宮つばきさんですね」
校舎に入る前で戸惑っていると声を掛けられた。
「はい、あの。今日から編入します。よろしくお願いします」
「すぐにわかりましたよ。あ、校長室はこちらです。案内します」
学校の先生かな?
先生の後ろをついていくと、すれ違う男子生徒が驚いたようにわたしを見た。
「どうぞ」
通された部屋にはすでに3人の先生がいた。