クールガールと獣《ケダモノ》くん
何で…?


一瞬、眉間にシワを寄せた後佐原恭二は私達に近づいてきた。


「よぉ!何、お前等デートってやつ?」


「そーなの。
カラオケデート。」


手を絡ませて来たのは
ツンツン頭だ。


何でだろうか。


ツンツン頭は挑発するように笑う。


「恭二~誰?」


香水をプンプンさせた
女は、佐原恭二にまとわりついた。


やめて…
触るな…


醜い私の感情が渦巻く。


「俺の連れと、その女。」


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