クールガールと獣《ケダモノ》くん
隣に座る私を、引き寄せた。


「結衣が好き。」


「私も。」


ドキドキしすぎて、
佐原恭二に聞こえてしまうんじゃないかと思う。


「俺の彼女にしていい?」

「うん。いいよ。」


今度はゲームなんかじゃない。


今から私たちの関係が
始まるんだ。


うまくいかないかもしんない。


でもその時は、
二人でまたぶつかっていけばいい。



キスがこんなにも、
ドキドキするなんて
初めて知った。



何度も、何度も
角度を変えて酸素すら
与えてくれない。


溶けそうになった



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