クールガールと獣《ケダモノ》くん
「へえ~結衣の部屋ってさ…」


「ちょっと!勝手に人の部屋入らないでよ!」


さっきまでの甘い雰囲気とは違う。


「すっごい乙女なんだな。」


「悪い?
憧れだったのよ!天涯つきベッド!」


今まで隠してきたけど、
実は、小物とかインテリアとかブリブリしたのが好きなのよ…


「いいんじゃん?
お姫様。おいで。」


「…なっ…//行かないわよ。」


「んだよ…王子様が待ってるのにさ~」


「王子様?違うでしょ。
悪魔だよ悪魔。」


「悪魔でも何でもいいよ。早く来いって。」



ぐいっと腕を引っ張られ
ベッドにダイブした。


「結衣の匂い…」


佐原恭二は、私を
抱き枕のようにした。


「…ちょ…あんまりクンクンしないで。くすぐったい。」


「ふーん。
結衣は首が感じるのか。」


「ち…違うわよ//」


「鳴かせてみたいな~
結衣を。」


わざとらしく、甘ったるい声で言う。


「バカ。」


「結衣。」


「ん?」


「やっぱり結衣の匂いが一番好きだ。」


「どんだけ抱いたのかな?獣くん。」


「もう抱かない。
つか!結衣だってどんだけ抱かれたんだよ…」


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