クールガールと獣《ケダモノ》くん
俺も…教室行くかな。


2ーA


俺の教室。


教室に入るなり、
静まり返り、俺を見る。


「…んだよ…」


「さ…佐原が朝から来た…」


確かコイツは…

黒髪のツーブロックの
少年。


「お前誰だっけ?」


「笹原!笹原サクヤ!
今さらかよー!!」


「悪い。サクヤな。
覚えた。」


「佐原が朝から教室来るなんてどうした?」


「俺の彼女が、相手にしてくんないから。」


「彼女!?クールガール?」


「そ。
俺のだからとるなよ。」


「ぇえええッッ!?」


「…っせぇ…」


いちいち煩いやつだな。


「な、クールガールとマジなの?」


「んだよ…文句あんの?」

「いや~あの佐原が
マジなのか…なんか変なの。」


「変だよな~俺もそう思う。」


今でも信じらんね。


信じらんないほどはまったみたいだ。



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