クールガールと獣《ケダモノ》くん
祐希さんに連れられ、
行ってみるとそこには…



「ふざけてんじゃねえよ!!」


バコッッ…


人だかりの中に、
転がっている人物…


その人は、ツンツン頭だった。


「俺の親友に何してくれんの?」


白金頭が、金髪頭と茶髪頭に向かっていった。


「誰だテメ…」


「質問の意味わかる?
俺の親友に何してくれんの?って聞いてんだ。」


恐ろしいくらいの
冷たい目に、男二人は
足早に去っていく。



「恭ちゃああんッッ!
いてえ…」


「ったく、何してんの。
喧嘩したことねえ癖に…」
ボロボロになったツンツン頭は、佐原恭二に抱きついた。

「だってさ、祐希ちゃんがアイツ等に絡まれてて
守ろうと思ったんだよ。」

「だってよ。祐希さん。」


「…ごめんッッ…ルイくん。」


「ダサくて悪いね。」


祐希さんは泣きながら
ツンツン頭を抱き締めた。


この二人なんだかんだ言って似合ってるじゃん。




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