クールガールと獣《ケダモノ》くん
広樹先輩は、前々から
しつこく私に絡むんだ。


だから苦手な人。


困ったようにルイくんを見ると、みたことないくらい怖い顔をしていた。


「その腕離せよ…」


「はあ?」


「その子、俺と来てるの。今すぐ離れて消えろ。」


先輩の腕を掴んだルイくん。


「なに、俺に喧嘩うってんの?」


「それはこっちのセリフだ。バカ!」


空気がはりつめる。


聞いたことないくらいの低い声をしている。



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