クールガールと獣《ケダモノ》くん
「アンタのこと…
ずっと頼ってたのに…
好きだったのに…

もう昔には戻れない。」


「戻ればいいじゃん。」


ずっと黙っていた、
結衣が口を開いた。


「戻れるわけねえよ。
ずっと兄貴みたいに思ってたのが本当の兄貴なんだぞ!」


「たかが血が繋がってただけでしょ。
愛人とか本妻とか関係ないじゃん。
恭二もアンタも何も悪くないじゃん。」


確かにそうだ。
秋斗が悪いわけでもない…
俺がわるいわけでもない。


だとしたなら、避ける理由ないのかもな。


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