クールガールと獣《ケダモノ》くん
次の日。


久しぶりに帰ってた実家は、相変わらずで…


高級ってわけじゃないけど、結構いい値段のマンション。


それも、相手が出して
買ったマンション。


生活費も多分世話になっている。


それがどうしようもなく嫌で、高校入って家を出た。

それからずっと会ってない。


ガチャリとドアを開け、
家の中に入ると、母親はリビングにいた。


「ただいま…」


「恭二!?」


派手な格好、派手な化粧


香水臭いのは相変わらずだ。


「久しぶり。」


「帰って来るなら、
連絡くらいしてくれればいいのに。ご飯くらい作ったのに。」


「いいよ。別に。
アンタに話があって。」


「話?」


「ああ。」


ソファーに座り、
一息してから口を開いた。


< 178 / 220 >

この作品をシェア

pagetop