クールガールと獣《ケダモノ》くん
キッチンに向かっていき
包丁を自分につきつけた。
「母さんっ!!」
「何でよっ!嫌っ!
死なせてよ!」
暴れる母親の、手首を掴むとカランと音を立てて床に落ちた。
「ふざけんなよ…
何なんだよっ…アンタには俺がいるだろ。
少なくとも…俺はアンタの息子だろうが!」
「恭二っ…」
「一度くらいっ…
母親だと思わせてよ。
一度くらいっっ…俺を見てくれよ…」
ずっと心に秘めていた思い…
「恭二…ごめんっ…
ごめんなさい!!」
「愛人の子だって言われても…俺はアンタの息子なんだ…
女でいても構わねえよ。
たった一度でいいから、
母親らしいことしてほしい…」
「わかった…わかったわ。正幸さんと話す。」
「俺も行くから。な?
だから、死ぬとか言うな。」
包丁を自分につきつけた。
「母さんっ!!」
「何でよっ!嫌っ!
死なせてよ!」
暴れる母親の、手首を掴むとカランと音を立てて床に落ちた。
「ふざけんなよ…
何なんだよっ…アンタには俺がいるだろ。
少なくとも…俺はアンタの息子だろうが!」
「恭二っ…」
「一度くらいっ…
母親だと思わせてよ。
一度くらいっっ…俺を見てくれよ…」
ずっと心に秘めていた思い…
「恭二…ごめんっ…
ごめんなさい!!」
「愛人の子だって言われても…俺はアンタの息子なんだ…
女でいても構わねえよ。
たった一度でいいから、
母親らしいことしてほしい…」
「わかった…わかったわ。正幸さんと話す。」
「俺も行くから。な?
だから、死ぬとか言うな。」