クールガールと獣《ケダモノ》くん
そんなとき、


「ダッセーのな。」


そんな声がして振り替えると、黒いスーツを着た男が立っていた。


「誰?」


「あれ、忘れた?
あんなに最高なキスをした仲のに。」


キス…


そのフレーズで思い出した。


白金の髪。


冷たい瞳…


低く気だるそうな口調。


「獣。」


「獣…アンタも変わんないだろ?」


そうかもしれない。


「で?何の用。」


「ちょっとデートしようぜ。」


「は?」


ぎゅっと手を握られ、
歩き出した。


「ちょ…どこいくのよ!」


「いいから着いてきな。」


髪をセットし、
何故かスーツを着ている。


佐原  恭二。


私と似ている人


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